山岳部の高校生ら8人死亡の雪崩事故から5年 高校で追悼式

栃木県那須町で登山の訓練中に高校生らが雪崩に巻き込まれ、8人が死亡した事故から27日で5年となるのを前に、亡くなった生徒や教員が通っていた高校に慰霊碑が設置され、追悼式が行われました。

平成29年3月27日、栃木県那須町の茶臼岳で、高校の山岳部が集まって登山の訓練をしていたところ雪崩に巻き込まれ、県立大田原高校の生徒7人と教員1人の合わせて8人が死亡したほか、多くの生徒がけがをしました。

事故から5年となるのを前に、遺族の要望を受けて大田原高校に慰霊碑が新たに設置され、26日、遺族や関係者が参列して除幕式が行われました。

慰霊碑には「慰霊之碑那須雪崩事故を忘れない」と刻まれています。

式では遺族を代表して、事故で亡くなった佐藤宏祐さん(当時16)の父、政充さんが「慰霊碑には二度と悲惨な事故を起こさないことへの誓いなど多くの思いが詰まっている。事故を風化させることなく、安全安心な学校づくりにつなげてほしい」と述べました。

このあと行われた追悼式では、亡くなった8人の名前が一人ひとり読み上げられ、参列者が黙とうをして8人を追悼しました。

この事故をめぐっては先月、遺族の一部が「重大な過失による人災だ」などとして、栃木県などに対し賠償を求める訴えを起こしているほか、引率した教員3人が業務上過失致死傷の罪で在宅起訴されています。

遺族「区切りではない 風化しないよう伝えていきたい」

事故で亡くなった奥公輝さん(当時16)の父親の勝さんは「事故から5年となるが区切りではなく、亡くなったのをきのうのことのように感じる。これからも事故が風化しないように伝えていきたい。事故について詳しく知ってもらえれば、これは自然災害ではなく人災だということがわかってもらえると思う」と話していました。

追悼式に参列した栃木県教育委員会の荒川政利教育長は、「二度とこのような事故を起こしてはならず、再発と風化の防止に努めたい。ご遺族とともにどのようにして再発を防いでいくか考え続けることが重要になる」と話していました。