ワクチン3回目「接種予定」20代30代は60%程度 大学研究者調査

新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種について、20代と30代の若い世代に聞いたところ、接種を予定していると答えた人は60%前後にとどまったことが、大学の研究者の調査で分かりました。

専門家は「感染の再拡大を抑えるためには、若い世代の理解を得ながら、接種を進めることが重要だ」と指摘しています。

この調査は国際医療福祉大学が今月7日から9日にかけて、都内に住む20代から60代の男女を対象にインターネットで行い、3142人から回答を得ました。

現在、全国で進められている3回目のワクチン接種の接種率は25日現在で37.4%ですが「接種を受けた」、あるいは今後「接種を予定している」と答えた人は72.5%に上りました。

年代別に見ると
▽60代は90.8%だったのに対し
▽30代は62.5%
▽20代は59.4%と、年齢が若くなるほど低くなっています。

また、ことし1月と2月に同居家族以外と飲酒を伴う会合を行った頻度を尋ねると
▽0回が72.3%
▽1回が12.8%
▽2~3回が6.9%
▽4回以上が4.3%となり、多くの人が会食を控えていたことが分かります。

調査を行った国際医療福祉大学の和田耕治教授は「今後、感染の再拡大を抑えるためには、3回目ワクチンの安全性や副反応について、若い世代にも理解を得ながらワクチン接種を進める必要がある」と話します。

また、会食については「オミクロン株の潜伏期間は2日から3日のため、体調を確認しながら、例えば週に1、2回、間隔を空けて参加するなど目安を示しながら、飲食を楽しめる期間を伸ばしていくことが必要だ。重点措置が解除され、行政は市民と事業者に何を求めるのかを示すことが求められる」と話しています。