【解説】プーチン大統領に焦り?ウクライナ侵攻から1か月

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから24日で1か月となりました。この間、ロシア軍は1200発以上のミサイルを発射するなど攻勢を強めてきましたが、ウクライナ軍の激しい抵抗により部隊が後退する動きも見られ、戦況はこう着しています。2人の専門家の解説です。

ロシアの政治と外交に詳しい防衛省防衛研究所の長谷川雄之さんは、「ロシア軍としても大義なき戦争ということで全体として士気が上がっていないというように見えます。それが個々の軍事オペレーションの質の低下につながっていて、さらにロシア軍や準軍事組織、そしてクレムリンの戦略中枢の連携不足に陥っているのかなと見ています」と話しています。また今後、ロシアが生物・化学兵器など大量破壊兵器を使うおそれがあるという情報を懸念しつつ、ロシアによる情報戦の観点からも含めて慎重に分析する必要があると指摘しています。

またロシアを長年取材してきた石川一洋解説委員は「泥沼の長期戦は避けたいのはプーチン大統領の本音で、その焦りが今後ロシア軍の攻撃を激化させないか心配するところだ」と解説しています。

(動画は4分21秒です。データ放送ではご覧になれません)。