ウクライナから避難の母子 在留資格の適用を申請 NPO支援 福岡

ウクライナから日本に避難してきた母親と3歳の娘が、福岡県内にいる姉を頼ってしばらく暮らすことになり、在留資格の取得などのため、福岡市のNPO法人が支援を始めました。

福岡県に避難してきたのは、ウクライナ北西部のジトーミルに住むエカテリーナ・チャプリンシカさんと、3歳の娘のアナスタシアちゃんです。

田川市に日本人の夫と暮らす姉を頼って、今月16日に関西空港経由で福岡に到着しました。

エカテリーナさんは24日、姉に連れ添われながら福岡市にあるNPO法人の事務所を訪れ、しばらく県内で生活するための在留資格の手続きについて説明を受けました。

NPO法人の代表理事の山下ゆかりさんは寄付された支援金を渡し「少ないですが、役立ててください。頑張って」と声をかけ、励ましていました。

NPO法人によりますと、エカテリーナさんは1年間働きながら滞在できる「特定活動」という在留資格の適用を申請したということです。

夫は国を守るためにウクライナに残っているということで「日本語がわからないので不安ですが頑張ります。ウクライナにいる夫に愛していると伝えたい。早く一緒に暮らしたいです」と涙ながらに語りました。

NPO法人「グローバルライフサポートセンター」の山下代表理事は「避難してきた人たちが、どのような支援を必要としているかしっかりと見極め、個人の状況に合わせたきめ細かいサポートが必要だ」としています。