コロナワクチン 3回目接種 可能年齢12歳以上に拡大へ 厚労省

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、厚生労働省は接種が可能な年齢を現在の18歳以上から12歳以上に拡大する方針を決めました。来月にも接種が始まる見通しです。

国内で行われている3回目の接種は現在18歳以上が対象ですが、厚生労働省はファイザーのワクチンについて12歳から17歳への接種を認めるか、23日、専門家でつくる部会で審議しました。

会議は非公開で行われ、厚生労働省によりますと、すでに対象が12歳以上に拡大されているアメリカやイスラエルのデータが報告されました。

このうちアメリカでは、先月までの2か月余りで12歳から17歳のおよそ280万人が3回目の接種を受けたと推定され、死亡例は報告されていないとしています。

心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」と診断されたケースは32件で、2回目の接種後より起きる割合は低かったとしています。

また、16歳と17歳では、オミクロン株の感染が拡大してからも、3回目の接種後に重症化を予防する効果が確認されたという研究結果が示されました。

12歳から15歳が接種した際の有効性については、今のところデータがないということです。

部会では安全性や新たな変異株に対する有効性についての情報を引き続き収集するよう求める意見が出されたうえで、接種が可能な年齢を12歳以上に拡大することが了承されました。

厚生労働省は24日、専門家でつくる分科会を開き、無料で3回目の接種を受けられる公的な予防接種の対象に12歳から17歳を追加する方針で、来月にも接種が始まる見通しです。