ウクライナから娘と避難の母親「仕事と住まい失った 支援を」

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナから戦火を逃れ、15歳の娘とともに日本に避難してきた母親が取材に応じ「仕事と住まいを失い、娘は学校にも行けなくなったので、支援を求めています」と訴えました。

ウクライナの首都キエフに住んでいたアンナさん(46)は、現地で食料支援にあたる夫を残し、長女のクリスティーナさん(15)とともにポーランドを経由して、今月13日、弟が暮らす東京に避難してきました。

ポーランド行きの列車が出発する西部の都市、リビウの駅では、避難する人が大勢詰めかけ、半日待ってようやく列車に乗り込むことができたということです。

当時の状況についてアンナさんは「駅は母親と子どもであふれ、列車に乗ってからも10時間立ったままでした。毎日、爆発音が鳴り響き、恐ろしかったです。日本に避難でき、感謝しています」と話していました。

アンナさんは今後の避難生活について東京都の担当者と相談していますが、住まいや仕事、それに長女の学校について不安を感じているといいます。

アンナさんは「落ち着いたら仕事を探し、娘にも教育の機会を与えてあげたいです。仕事も住まいも失ったので、支援を求めています」と話していました。