老朽化進む首都高「羽田トンネル」が公開 大規模改修工事へ

開通から50年以上がたち、老朽化が進んでいる首都高速道路の「羽田トンネル」の状況が23日に公開されました。
老朽化による漏水などで交通への影響も出ているため、首都高速道路は今後、大規模な改修工事を行う方針です。

首都高速道路の都心から羽田空港へとつながる東京 大田区にある「羽田トンネル」は、1964年の東京オリンピックに合わせて開通した長さおよそ300メートルの首都高で初めての海底トンネルです。

一日の交通量はおよそ10万台に及びますが、建設から50年以上が経過し、最近では漏水が頻繁に発生していて、2021年度は1か月に1度の割合で車線規制が行われています。
23日、トンネルの天井裏が報道陣に公開され、しみこんだ海水が雨どいを伝って流れる様子や、床などの鉄筋コンクリートが海水で腐食し表面がひび割れている様子が確認できました。

首都高速道路は2014年から老朽化した区間で大規模な更新や修繕を進めていますが、羽田トンネルやそのほかの区間で新たに劣化や損傷が確認され、会社は有識者からなる委員会で対策を検討しています。

羽田トンネルでは、2018年までの5年間で297か所で損傷が見つかり、このうち天井の交換作業には長い期間がかかることから、会社では、う回路を設置するなどして交通への影響を最小限にしたいとしています。

首都高速道路の淡中泰雄計画・環境部長は「直ちに安全性に問題がある状況ではないが、首都高では建設から50年が経過した路線が増え、更新や修繕が必要な場所が増えてきている。工事では通行止めなどの影響が出ることもあるが、理解いただきたい」と話していました。