ロシア海軍情報収集艦 対馬海峡を往復 日本周辺でも動き活発化

防衛省は、20日午前2時ごろ長崎県の対馬の東北東、およそ40キロの日本海をロシア海軍の情報収集艦1隻が航行しているのを、海上自衛隊の艦艇や哨戒機が確認したことを明らかにしました。

情報収集艦は対馬海峡を通過して東シナ海に出たあと、対馬の南西、およそ70キロの海域で反転し、再び対馬海峡を通過して日本海に戻ったということです。

対馬海峡はいわゆる「国際海峡」のため、軍艦を含めて外国の船舶の航行が国際的に認められています。

防衛省関係者によりますと、日本の周辺ではふだんから他国の情報収集艦の活動は確認されていますが、防衛省が情報収集艦だけの海峡の通過を公表するのは異例です。

ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、防衛省は日本周辺でもロシア軍が活動を活発化させているとみていて、情報収集艦の航行の目的を分析しています。