ゼレンスキー大統領 イタリア議会で演説 ロシアへ圧力強化訴え

ウクライナのゼレンスキー大統領が22日、イタリア議会でオンライン形式で演説し、ロシアに結束して対抗していかないとヨーロッパにとっても危機になるとして、ロシアに対する圧力を一層強めるよう訴えました。

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカやイギリスなどの議会で演説を行っていて、22日は、イタリア議会でオンライン形式で演説しました。

この中で、ゼレンスキー大統領は「ロシアによる侵攻は市民の命を奪い、都市を荒廃させている。イタリアの港町、ジェノバが破壊されることを想像してみてほしい」と述べ、軍事侵攻がもたらした惨状を訴えました。

そのうえで「ロシアは、ヨーロッパの玄関口であるウクライナをこじあけようとしているが、入れてはならない」と述べ、ロシアに結束して対抗していかないとヨーロッパにとっても危機になるとして、あらゆる手段を通じて、ロシアに対する圧力を一層強めるよう訴えました。

ゼレンスキー大統領の演説を受けて、ドラギ首相は「ウクライナの人々の威厳はロシアのごう慢さに立ち向かい、ロシアに多大な犠牲を払わせている」と述べ、ロシアへの抵抗を続けるウクライナの人たちをたたえるとともにロシアに対する制裁の強化に向けて、EU=ヨーロッパ連合などと緊密に連携する考えを示しました。