国連総会でウクライナの人道状況の改善求める決議案 採決へ

市民の犠牲が増え続けているウクライナの情勢をめぐり、国連総会で市民の保護など人道状況の改善を求める決議案の採決が行われることになりました。国連総会での決議案の採決は今月2日に続いて2回目で、欧米各国は、前回を上回る賛成を得て採択することで、ロシアへの圧力としたい考えです。

ロシアが軍事侵攻したウクライナでは、激しい戦闘で市民の犠牲が増え続け、国外に避難する人があとを絶たないなど、深刻な状況となっています。

これについて国連では、フランスとメキシコが敵対行為の即時停止のほか、市民や民間施設の保護、それに人道支援の安全確保などを求める決議案を取りまとめ、23日から開かれる国連総会の緊急特別会合で、各国の代表による演説のあと、採決が行われることになりました。

ロシアがウクライナに軍事侵攻して以降、国連総会で決議案の採決が行われるのは、今月2日に続き2回目となります。

今月2日に採択された決議は、ロシアを非難し、軍の即時撤退などを求める内容で193の国連加盟国のうち141か国が賛成し、ロシアの国際的な孤立を強く印象づけました。

今回の決議は、人道状況の改善に焦点をあてた内容となっていて、欧米各国としては、前回を上回る国の賛成を得て採択することで、ロシアへの圧力としたい考えです。