NY原油市場 WTI先物価格 一時1バレル=112ドル台まで上昇

週明け21日のニューヨーク原油市場では、原油の供給への不安から国際的な原油の先物価格が一時、1バレル=112ドル台まで上昇しました。

21日のニューヨーク原油市場では中東のサウジアラビアで石油会社の施設が攻撃を受けたことなどを背景に原油の供給への不安が高まり、先週末に1バレル=104ドル台だったWTIの先物価格が一時、112ドル台まで上昇しました。

WTIの先物価格は今月上旬に1バレル=130ドル台まで上昇したあと、先週には一時、93ドル台まで下落しましたが再び上昇に転じています。

また、ニューヨーク株式市場ではFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長がこの日の講演で必要に応じて金融引き締めのペースを速める姿勢を示したことを受けて売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、先週末と比べて400ドルを超える値下がりになりました。

終値は先週末と比べて201ドル94セント安い、3万4552ドル99セントと、6営業日ぶりの値下がりになりました。

そして、ニューヨーク外国為替市場では長期金利の上昇を背景に円相場が一時、1ドル=119円台半ばと6年1か月ぶりの円安ドル高水準をつけました。

市場関係者は「ヨーロッパでロシア産の原油の輸入禁止などが議論されていることも原油高につながった。市場の関心はインフレを抑え込むための金融引き締めが景気に及ぼす影響に集まっている」と話しています。