感染者増加の英 4回目ワクチン接種 75歳以上など対象に開始

新型コロナウイルスの規制が撤廃されたあと、感染者が増加しているイギリスでは21日、4回目となるワクチンの追加接種が75歳以上の高齢者などを対象に始まりました。

イギリスでは先月、感染したあとの隔離義務など新型コロナウイルスの規制がほぼ撤廃され、ジョンソン首相は、今後はワクチンの追加接種などの対策を行いながらコロナと共生していく路線を鮮明にしています。

こうした中、ロンドンのあるイングランドでは21日、重症化するリスクが高い75歳以上の高齢者などを対象に4回目の追加接種が始まりました。

ことし秋には、50歳以上などさらに追加接種の対象を拡大することを検討しています。

イギリス国内では、規制の撤廃によってマスクの着用義務などがなくなり、市民が自由に行動するようになったほか、オミクロン株の1つで感染力が高いとされる「BA.2」という系統のウイルスが主流となっていることもあり、ここ数日、1日の新規感染者数が9万人前後にまで増加しています。

ジャビド保健相は、21日、地元メディアのインタビューで、感染者数や入院者数などが増加しているものの、過去のピーク時よりは下回っているなどとしたうえで「感染状況などのデータは注視しているが、現時点で特に懸念はしていない」と述べました。