国際

豪モリソン首相「クアッド」での協力前進に期待 豪印首相会談

オーストラリアのモリソン首相は、インドのモディ首相とのテレビ会議形式の会談で、ウクライナ情勢について「ウクライナで起きているようなことを決してインド太平洋地域で起こさせない」と述べたうえで、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、日本とアメリカを加えたクアッドと呼ばれる4か国の枠組みでの協力を前進させることに期待を示しました。
21日に行われた会談でモリソン首相は、ウクライナ情勢について「悲惨な状況に心を痛めている」としたうえで、「われわれの関心は、ウクライナで起きているようなことを決してインド太平洋地域で起こさせないことにある」と述べました。

そのうえで「価値観を共有する民主主義の国どうしの協力が、開かれた、包括的で、強じんかつ繁栄するインド太平洋地域の鍵となる」と述べ、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、日本とアメリカを加えたクアッドと呼ばれる4か国の枠組みでの協力を前進させることに期待を示しました。

一方、インドのモディ首相は、メディアに公開された会談の冒頭で「クアッドの成功は、インド太平洋地域と世界の安定にとって非常に重要だ」と述べた一方、ウクライナ情勢については言及しませんでした。

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