「うなぎパイ」4月から値上げ ウクライナ情勢影響で小麦が高値

静岡を代表する土産物の「うなぎパイ」が、4月からおよそ10%値上げされます。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で小麦の高値が続く見通しになっていることが理由だということです。

浜松市に本社がある菓子メーカー「春華堂」が作る「うなぎパイ」は、静岡を代表する人気の土産物で、新型コロナの影響がなかった2019年にはおよそ8000万本が販売されました。

しかし、メーカーによりますと「うなぎパイ」の主な原材料である小麦の仕入れ価格は、前回値上げを実施した2015年に比べて、すでに10%ほど上昇しているということです。

また、砂糖や乳製品、それに包装資材などの価格も上がっているということです。

メーカーでは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、小麦の仕入れ価格は今後も高値が続く見通しだとして、4月1日から「うなぎパイ」を値上げすることを決めました。

値上げ幅はおよそ10%で、主力商品の「1箱12本入り」では、これまでの税込み962円が、1058円になります。

メーカーでは、値上げに踏み切っても、原材料価格の上昇分のすべてを賄うことは難しいとしていて、工場の操業日を減らしたり、食品ロスを減らしたりすることで、コスト削減を図りたい考えです。