番組中に反戦訴えたロシア国営テレビ職員 辞表を提出

ロシア国営テレビのニュース番組の放送中に反戦を訴えた、マリーナ・オフシャンニコワさんが、国営テレビに辞表を提出したと、弁護士が明らかにしました。

「国営テレビの編集方針と一致しないためだ」

ロシア国営の「第1チャンネル」の職員、マリーナ・オフシャンニコワさんは、14日にニュース番組の放送中、スタジオに入って反戦を訴え、一時、警察に拘束されました。

オフシャンニコワさんの弁護士は、日本時間の18日にSNSの「テレグラム」で、オフシャンニコワさんが国営テレビに辞表を提出したと明らかにしました。

その理由については「国営テレビの編集方針と一致しないためだ」としています。

これに先立ってオフシャンニコワさんは、17日、ヨーロッパのメディアのインタビューの中で「国営テレビは、ウクライナで破壊された家や死傷者の映像を見せなかった」と述べ、国営テレビの姿勢を批判する一方、みずからの今後については「愛国者としてロシアにとどまるつもりだ」と話していました。

ロシアの複数のメディアによりますと、軍事侵攻が始まって以降、国営のロシアテレビや「NTV」でニュースキャスターやジャーナリストが相次いで辞職しているということです。