日野自動車のデータ不正を認定 認証取り消しの方針 国交省

トラックメーカーの日野自動車が、エンジンの排出ガスなどについての不正なデータを国に提出していた問題で、国土交通省は不正を認定し、生産に必要な認証を取り消す方針を固めました。日野自動車のエンジンを搭載した、トヨタ自動車と、いすゞ自動車が生産する車両も、認証取り消しの対象となります。

日野自動車は今月4日、製造するエンジンで、排出ガスや燃費についての不正なデータを国に提出して、生産に必要な「型式認証」を取得していたことを明らかにし、国は立ち入り調査を行うなどして事実関係の確認を進めてきました。

国土交通省によりますと、調査の結果、中型エンジンでは排出ガスの試験の途中で部品を交換する不正を行い、大型エンジンでは不適切な機器の設定で燃料を測定し、実際よりも燃費がよいように偽っていたことが、確認されたということです。

また、日野自動車が調査中としていた小型エンジンについても、複数回の測定結果から、最もよい燃費の値を採用するなどの不正があったと認定しました。

結果を踏まえ、国は、日野自動車が製造した4種類のエンジンを搭載しているバスやトラックについて、生産に必要な認証を取り消す方針を固めました。

取り消す対象には、トヨタ自動車と、いすゞ自動車が生産するバスも含まれ、国土交通省は3社に対し、会社側の言い分を聞く聴聞を今月25日に開くことにしています。

認証取り消し 生産済み車両は対象外

日野自動車によりますと、型式認証が取り消された場合でも、すでに生産された車両には認証取り消しの効力が及ばず、使い続けることができると説明しています。

一方、排出ガスの試験の途中で部品を交換する不正があった中型エンジンを搭載しているトラックについては、排出ガスの濃度が法律で定められた「保安基準」を満たしていないおそれがあり、リコールを検討しているということです。

対象は4万台余りにのぼるとしています。

日野自動車は「厳正に受け止め、真摯(しんし)に対応してまいります」とコメントしています。