美輪明宏さん 増田明美さんなど6人に放送文化賞贈呈

今月22日の放送記念日を前に18日、記念の式典が開かれ、歌手で俳優、演出家の美輪明宏さんなど、6人に放送文化賞が贈られました。

放送記念日は、97年前の1925年3月22日に国内でラジオ放送が始まったのを記念する日です。

ことしの式典は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、東京 渋谷区の渋谷公会堂で、無観客で行われました。

この中でNHKの前田会長が「放送と通信の融合が急速に進み、放送業界は激動の時代を迎えています。新しいNHKらしさを体現するコンテンツやサービスを提供するとともに、あらゆる既存業務を見直して、スリムで強じんなNHKへと生まれ変わるため、抜本的な改革を着実に実行して参ります」とあいさつしました。

続いて来賓として出席した渡辺総務政務官、衆議院総務委員会の赤羽委員長、それに日本民間放送連盟の大久保会長が祝辞を述べました。

このあと放送事業の発展や放送文化の向上に功績のあった6人に放送文化賞が贈られました。

ことしの受賞者は次の方々で、それぞれ賞状と記念のブロンズ像が贈られました。
▽名城大学理工学部教授の都竹愛一郎さん(66)

都竹さんは「放送は進化を続け、衛星による4K、8Kの放送も行われています。コロナ禍で外出できず息苦しい生活を強いられている人に楽しんでもらえればと思います。これからも放送技術の発展に貢献できるよう努力したい」と述べました。
▽舞踊振付家の花柳糸之さん(83)

花柳さんは「長年にわたり裏方として皆さんと一緒に番組を作ってきました。今回、裏方に光をいただけたことをうれしく思います。今後とも番組作りをしてお役に立ちたいと思っています」と述べました。
▽ブロードキャスターのピーター・バラカンさん(70)

バラカンさんは「ラジオでもテレビでも、できるだけ物事を分かりやすく簡潔に言いながらも、相手の知性を過小評価しないようにという意識を持ってきたことが、届いたのではないかと思っています。番組を地道に続けることが僕の唯一の夢で、ぜひ、これからも続けさせてほしい」と述べました。
▽NPO法人日本障害者協議会代表の藤井克徳さん(72)

藤井さんは「今回、いちばんうれしかったのは、障害者の人権について放送文化の対象にしてもらったことです。障害者を含め、声なき声、小さな声にどれだけ耳を傾けてもらえるか、とても大事なことではないかと思います。また、あすから仲間たちと歩み続けます」と述べました。
▽スポーツジャーナリストで大阪芸術大学教授の増田明美さん(58)

増田さんは「今回の受賞は、東京オリンピック・パラリンピックの放送に携わらせてもらい、選手の皆さんが大活躍してくれたおかげだと思っています。賞を励みとして、失敗を恐れずにいろんなことにチャレンジしていきたいと思います」と述べました。
▽歌手で俳優、演出家の美輪明宏さん(86)

美輪さんは「テレビジョンなるもので実験放送をやるので手伝ってくれないかと言われ、小さなスタジオでシャンソンを歌いました。それからいろんなものに出させてもらって、紅白歌合戦では、2回も『ヨイトマケの唄』を歌わせてもらい光栄でした。ことばが出てこないくらいに感動して胸がいっぱいです」と述べました。