ロシア “ウクライナで生物兵器開発” 国連安保理で会合を要請

ロシアが「ウクライナで生物兵器が開発され、アメリカが関与している」と一方的に主張している中、17日の国連安全保障理事会の会合で、ロシアのネベンジャ国連大使は、これについて協議する会合を18日に開くよう要請したと明らかにしました。

ロシアの主張に対して、アメリカやウクライナは「ロシアがうその情報を広げている」と強く非難するとともに、逆にロシアがウクライナで生物化学兵器を使用するおそれがあるとして警戒を強めています。

一方、ロシアは、ウクライナへの人道支援をめぐり独自の決議案を安保理に提出していましたが、一転して当面は採決を求めないことにしたと明らかにしました。

この決議案では、人道支援活動の保護などを求めるとする一方、ロシアによる軍事侵攻には一切言及がなく、欧米各国は同調すべきではないとしていました。

ロシアのネベンジャ大使は、決議案の採決を当面求めないことにした理由について「西側諸国から前例のない圧力が同僚の国々にかけられた」と主張しました。