国営テレビで反戦訴えた女性「愛国者としてロシアにとどまる」

ロシア国営テレビのニュース番組の放送中に反戦を訴えたマリーナ・オフシャンニコワさんはヨーロッパメディアのインタビューに応じ「愛国者としてロシアにとどまるつもりです」と述べました。

オフシャンニコワさんはヨーロッパのメディアのインタビューに相次いで応じ17日、報道されました。

この中でオフシャンニコワさんは「海外ニュースの部門で働いていたので仕事柄、ロシア側、ウクライナ側、国際的な情報も含め全体像を見てきましたが、国営テレビはウクライナで破壊された家や死傷者の映像を見せなかった。国家のプロパガンダは戦争前からひどい様相でしたが戦争が始まってしまった今、私はそれに耐えられません」と述べました。

そのうえで「国営テレビで働くほとんどの人は何が起こっているかよく理解していて、仕事と自分自身のモラルの間で葛藤しています」と指摘しました。

そして退職の手続きを進めていることを明らかにしたうえで「愛国者としてロシアにとどまるつもりです」と述べました。

一方で2人の子どもの母親であるオフシャンニコワさんは「子どもたちは私の行動が『生活を壊してしまった』と考えていますが、私たちは核戦争のような事態になる前にこの狂気を止めないといけない。子どもたちがもう少し大きくなれば今回の行動を理解できるようになると思います」と胸の内を語りました。