ウクライナ大使 大統領のオンライン演説を衆参議長に要請

ロシアによる軍事侵攻が続く中、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が、衆参両院の議長と会談し、ゼレンスキー大統領がオンラインで演説する機会を設けてもらいたいと正式に要請しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、西側諸国に支援を要請するため、日本時間の16日夜、アメリカ連邦議会でオンラインで演説するなど、各国の議会で演説を重ねていて、ウクライナ政府は、日本側にも打診しています。

これについて、ウクライナのコルスンスキー駐日大使は17日夕方、国会を訪れ、細田衆議院議長、山東参議院議長と個別に会談し、日本のこれまでの協力や支援に謝意を示したうえで、ゼレンスキー大統領がオンラインで演説する機会を設けてもらいたいと正式に要請しました。

これに対し、両議長はそれぞれ「重く受け止めたい」と応じ、議院運営委員会の理事会などで検討したいという考えを伝えました。

ゼレンスキー大統領の演説をめぐっては、すでに自民党と立憲民主党の国会対策委員長が受け入れるべきだという認識で一致していて、与党内では来週の実現を目指す動きが出ています。

ただ、衆参両院の本会議場には映像を見る設備がないことから、演説を視聴する方法などについて、各党で協議が行われる見通しです。