
東京都 新型コロナ 22人死亡 8461人感染 前週より1600人余減
東京都内の17日の感染確認は、1週間前の木曜日より1600人余り少ない8461人でした。
また、都は、感染が確認された22人が死亡したと発表し、これまでに都内で死亡した人は合わせて4000人を超えました。
東京都は17日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の8461人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1週間前の木曜日より1600人余り減りました。
17日までの7日間平均は8159.0人で、前の週の86.8%でした。
17日に確認された8461人の年代別は、
▽10歳未満が1602人
▽10代が1226人
▽20代が1395人
▽30代が1585人
▽40代が1424人
▽50代が666人
▽60代が268人
▽70代が155人
▽80代が99人
▽90代が33人
▽100歳以上が5人
このうち「10歳未満」が全体の18.9%と、最も多くなっています。
65歳以上の高齢者は全体の4.6%にあたる393人でした。
感染経路が分かっているのは3326人で、
▽このうち最も多い「家庭内」は2377人と、71.5%を占めています。
▽次に多い「施設内」は、17.1%にあたる570人で、
▽保育園と幼稚園で合わせて221人
▽小学校で166人
▽高齢者施設で37人の、感染が確認されました。
また、これまでの都の基準で集計した、人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、17日時点で前日より1人減って、53人でした。
一方、都は、感染が確認された20代と40代、それに60代から90代の男女合わせて22人が死亡したと発表しました。
22人のうち感染経路が分かっている人では、
▽病院内と家庭内がそれぞれ6人
▽高齢者施設が3人でした。
また、22人のうち少なくとも21人には基礎疾患がありました。
これまでに都内で死亡した人は合わせて4021人となり、4000人を超えました。
東京都の会議 ワクチン接種の推進と対策の徹底が必要
17日の会議で、専門家は、都内の感染状況の警戒レベルを4段階のうち最も深刻なレベルで維持しました。そのうえで分析のコメントは、「大規模な感染拡大が継続している」から、「感染の再拡大の危険性が高いと思われる」に変更しました。
新規陽性者の7日間平均は、16日時点で8093人で前の週の86%となり、専門家は「緩やかな減少傾向にある」としています。
一方、「いまだ第5波のピーク時のおよそ1.7倍で、医療提供体制への影響が大きい水準で推移している。年度末前後のイベントによる人の移動、接触機会の増加や、『BA.2』系統の影響を受ければ感染が再拡大するおそれがある」として、ワクチン接種の推進や施設での集団感染を防ぐ対策などの徹底を呼びかけました。
また専門家は、医療提供体制の警戒レベルも4段階のうち最も深刻なレベルで維持したうえで、分析のコメントを、「医療体制がひっ迫している」から、「通常の医療が大きく制限されている」に変更しました。
救急搬送が困難になるケースや入院患者は減少しているものの、依然として高い値で推移していると指摘しています。
専門家は、入院患者と重症患者は、ともに60代以上の割合が7割余りに上っていると説明し、「高齢者への対応などで医療従事者への負担が長期化している」としています。
「BA.2」疑いの割合の上昇続く
オミクロン株の一種で、「BA.2」と呼ばれる系統のウイルスは、現在広がっているウイルスよりも感染力がさらに高いと指摘されています。
このため、都は「BA.2」系統の疑いがあるウイルスを見つけるためのスクリーニング検査を行って、置き換わりの状況を調べています。
それによりますと、検査を行った新規陽性者のうち「BA.2」の疑いがある人の割合は、今月7日までの1週間では18.2%でした。
前の週は11.8%、その前の週は7.4%で、2週間で10ポイント余り上昇しています。
また、「BA.2」系統のウイルスを判別できるゲノム解析で感染が確認された人の割合は、17日時点で、先月が6.3%ことし1月が0.5%でした。
都の専門家は、「国の専門家会議では来月初旬までに『BA.2』への置き換わりが進むとされている。そのため、新規陽性者数の増加比が100%を超えることが予想され警戒する必要がある」と指摘しています。