マリウポリ “大勢が避難の劇場に攻撃” ウクライナ外相が投稿

ウクライナのクレバ外相は16日、ツイッターに、大勢の人たちが避難していた東部マリウポリの劇場が、ロシア軍の攻撃を受けたと書き込みました。投稿された写真には、破壊された劇場とみられる建物が写されています。

今のところ詳しい状況は分かっていませんが、クレバ外相は「数百人が避難していた劇場が攻撃された。ロシアの戦争犯罪を止めてほしい」などと訴えています。

これに対してロシア国営のタス通信は「ロシアはこの日、マリウポリに対して空爆はしておらず、ウクライナ側が劇場を爆破した」と報じ、ウクライナ側の主張を否定しています。

また、人工衛星を運用するアメリカの企業「マクサー・テクノロジーズ」は、攻撃前の14日に劇場周辺を撮影したとする衛星画像を公開しました。画像には、赤い屋根の劇場の外側、正面と裏側の地面にそれぞれロシア語で「子どもたち」ということばが大きく白い文字で書かれていて、避難する人を攻撃から守るための試みだったとみられています