Jリーグ “声を出して応援”のリスクを調査へ

サッカーJリーグの野々村芳和チェアマンは、感染対策としてスタジアムで禁止している、声を出しての応援について、どの程度のリスクがあるかなどを調査する意向を示しました。

昨シーズンのサッカーJ1の入場者数は、1試合平均で6661人と、3年前のシーズンと比べると3割余りにとどまっていて、どのチームもコロナ禍での集客が課題になっています。

これについて15日、Jリーグの6代目チェアマンに就任した野々村芳和氏は、NHKの取材に対し「サポーターがつくる熱気や雰囲気も含めて、サッカーというひとつの作品になる。これをより魅力的なものにしなければならない」と述べて、観客を再び増やすためには、感染対策として禁止しているスタジアムでの声を出しての応援を今後再開できるかどうかが、重要なポイントのひとつになると指摘しました。

そのうえで、飛まつが飛ぶ距離や広がり方など科学的なデータを集め、声を出して応援することによって、どの程度のリスクがあるかなどを調べる意向を示しました。

野々村氏は「難しい状況なのはもちろん理解しているが、どうやったら声を取り戻すことができるかは考えていきたい。そのためには科学的な根拠が必要だと思うので、リーグで集めていきたい」と話していました。