岸田首相 拉致被害者家族と面会「チャンス逃さず全力で行動」

岸田総理大臣は、北朝鮮による拉致被害者の家族らと面会し「あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動していく」と述べ、解決に向け全力を尽くす決意を強調しました。

岸田総理大臣は16日午後、総理大臣官邸で、拉致被害者の家族会代表で、横田めぐみさんの弟の拓也さんや母親の早紀江さんらと面会し、先に家族会などが取りまとめた、親の世代が健在なうちにすべての被害者の一刻も早い帰国を実現させることなどを求める今後の活動方針を受け取りました。

そして、岸田総理大臣は、去年12月に亡くなった飯塚繁雄さんの後を引き継ぎ横田拓也さんが家族会代表に就任したことに触れ「代表が再び、引き継がれることになり大変申し訳ない。繁雄さんの『諦めない、諦められない』ということばに込められた思いを胸に刻みながら、努力を続けていきたい」と述べました。

そのうえで「拉致問題の解決に向け、条件を付けずにキム・ジョンウン(金正恩)総書記と向き合う決意だ。あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動していく」と強調しました。

これに対し、横田拓也さんは「政府は、親の世代が存命のうちにすべての被害者の即時一括帰国を実現させるよう、戦略、戦術、道筋、工程表、期限を具体的に明示することを強く求める」と述べました。

拉致被害者家族「キム総書記に力強いメッセージを」

拉致被害者の家族は、岸田総理大臣と面会したあと記者団の取材に応じ、高齢化が進み残された時間は少ないとして、肉親の早期帰国に向けた具体的な取り組みを直接、求めたことを明らかにしました。

このうち、拉致被害者の家族会代表で、横田めぐみさんの弟の拓也さんは「被害者の親世代は高齢化が進んでいて、残された時間はありません。拉致問題は一刻を争う問題なので、政府は総力を挙げて解決してほしい。岸田総理大臣には『そのために北朝鮮のキム・ジョンウン総書記に力強いメッセージを発してほしい』とお願いしました」と話しました。

また、母親の早紀江さんは「めぐみは13歳の若さで拉致され、まだ帰って来ることができていません。長い年月、閉じ込められたまま、姿も見えず、声も聞こえない状況が続いています。岸田総理には『子どもたちが北朝鮮で命を絶ってしまうことがないよう、必ず日本の土を踏めるように道筋をつけてほしい』とお願いしました。もうそれしか言いようがありません」と話しました。