東京都 コロナ 21人死亡 1万221人感染 先週水曜より600人余減

東京都内の16日の感染確認は、1週間前の水曜日より600人余り少ない1万221人でした。また都は、感染が確認された21人が死亡したと発表しました。

東京都は16日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の1万221人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の水曜日より600人余り減りました。

16日までの7日間平均は8390.3人で、前の週の86.4%でした。

確認された1万221人の年代別は、
▼10歳未満が2218人、
▼10代が1522人、
▼20代が1511人、
▼30代が1746人、
▼40代が1640人、
▼50代が846人、
▼60代が364人、
▼70代が202人、
▼80代が120人、
▼90代が50人、
▼100歳以上が2人でした。

このうち「10歳未満」が全体の21.7%にあたる2218人で、最も多くなっています。

2000人を超えたのは「10歳未満」だけです。

65歳以上の高齢者は495人で、全体の4.8%でした。

感染経路が分かっているのは4044人で、このうち最も多い「家庭内」は2749人と68.0%を占めています。

次に多い「施設内」は22.5%にあたる910人で、
▽保育園と幼稚園であわせて385人、
▽小学校で194人、
▽高齢者施設で81人の感染が確認されました。

また、これまでの都の基準で集計した、人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、16日時点で、15日より7人減って、54人でした。

一方、都は、感染が確認された60代から100歳以上の男女合わせて21人が死亡したと発表しました。

21人のうち感染経路が分かっている人では、
▼高齢者施設が8人、
▼病院内と家庭内がそれぞれ3人でした。

また、21人のうち少なくとも14人には基礎疾患がありました。

東京都内の病床使用率37.5%(16日時点)

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は、15日から1.6ポイント下がって、16日時点で37.5%になりました。

都の緊急事態宣言発出要請 3つの指標(3月16日時点)

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合の、いずれかが30%から40%となり、かつ、新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。

重症患者用の病床使用率

このうち、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者は、16日時点で、15日より23人減って164人でした。

重症患者用の病床使用率は、16日時点で、15日より2.9ポイント下がって20.4%となっています。

対象となる重症の患者は、これまでの基準である人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている患者に加え、高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている患者、それに、これらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている患者なども含めます。

酸素投与が必要な人の割合

また、入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合は、16日時点で23.7%で、前回発表のあった14日より0.2ポイント上がっています。

新規陽性者数の7日間平均

そして、新規陽性者数の7日間平均は、16日時点で8390.3人で、15日より86.0人減りました。