ファイザー 65歳以上の4回目ワクチン接種 米FDAに緊急許可申請

アメリカの製薬大手ファイザーは、65歳以上の高齢者に対し新型コロナウイルスワクチンの効果を維持するため、4回目の接種を可能にするよう、緊急使用の許可をFDA=アメリカ食品医薬品局に申請したと発表しました。

ファイザーは15日、65歳以上の高齢者に対し新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種を可能にするよう、緊急使用の許可をFDAに申請したと発表しました。

ファイザーによりますと、変異ウイルスのオミクロン株が流行している時期に、イスラエルで60歳以上を対象に4回目の接種の効果を分析した結果、重症化のリスクを減少する効果がみられたほか、別の研究でもウイルスの働きを弱める抗体の値が上昇する結果が得られたとして、「適切な効果を維持するために4回目の接種が必要になる場合がある」としています。

ファイザーのワクチンは3回目の接種をすることで、オミクロン株に対しても重症化や死亡を防ぐ効果を高い水準で維持していると考えられていますが、接種から時間がたつと効果が低下する可能性が指摘されています。

イスラエルなど一部の国では重症化リスクの高い人に対して4回目の接種を行っていますが、アメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士は「4回目の接種については随時、データを監視し、推奨が必要かどうか判断する」として、慎重に検討していく考えを示しています。