モルドバ駐日大使「1円でも寄付を」日本からの支援を呼びかけ

厳しい経済状況の中、ウクライナからの避難者受け入れを続けている隣国モルドバの駐日大使はNHKのインタビューに応じ、「1ドル、1円の寄付でもウクライナの人々の支援につながり、子どもたちの光になる」と述べ、日本からの支援を呼びかけました。

モルドバ大使館によりますと、ウクライナの南西部に隣接するモルドバにはロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってからこれまでに33万人以上の避難者が入国し、現在も10万4000人ほどがモルドバ国内で避難生活を続けているということです。

こうした中、ドゥミトル・ソコラン特命全権大使が15日、NHKのインタビューに応じ、「厳しい経済状況が続く中で想定外の避難者の受け入れが始まり、国内の財政は大きな影響を受けている」と述べ、避難者の受け入れによる経済的な負担の大きさを指摘しました。

モルドバは「ヨーロッパ最貧国の1つ」とも言われていますが、ソコラン大使は「経済的な事情は避難者を受け入れない理由にはなりません。これまでモルドバが多くの国から受けてきた支援を、今度はウクライナからの避難者を受け入れ支えていくという形で私たちが担っていく番だと思っています」と話し、受け入れを続ける姿勢を強調しました。

一方で、今後も受け入れが続けば財政悪化のおそれがあるとして「日本の友人の皆さんには、1レイでも、1ドル、1円の寄付でもいいので支援をお願いしたい。それがウクライナの人々を支援することにつながり、子どもたちの光になるのです」と述べ、日本からの支援を呼びかけました。