
香港株式市場 この2日で10%超下落 中国のコロナ感染拡大受け
中国各地で新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていることを受けて、15日の香港の株式市場では、中国経済の先行きへの警戒感が一段と強まって、株価指数が大幅に値下がりし、この2日で10%を超える下落となりました。
15日の香港の株式市場は、取り引き開始直後から売り注文が膨らみ、代表的な株価指数の終値が前日と比べて5.7%下落しました。
香港市場では週明けの取り引きとなった前日も4.9%下落していて、この2日の下落率は10%を超えました。
この結果、株価指数はおよそ6年1か月ぶりの安値に落ち込んでいます。
また、上海の株式市場でも代表的な株価指数の終値が14日と比べて4.9%下落しました。
こちらも前日に続く大幅な値下がりで、およそ1年8か月ぶりの安値になりました。
背景には、中国各地で新型コロナの感染が急速に広がっていることを受けて、投資家の間で中国経済の先行きへの警戒感が一段と強まったことがあります。
市場関係者は「個人消費などへの影響に対する懸念から、売りが売りを呼ぶ展開となった。きょう発表された中国の実質的な政策金利の目安とされる指標が変更されず、景気を支える金融緩和がすぐには実施されないという見方が広がったことも、売り注文につながった」と話しています。