ロシア教育省「愛国教育」の動画を制作 学校の授業で使用

ロシア教育省は今月愛国教育の一環としてウクライナで起きていることを説明するなどとして動画を制作したと発表しました。

動画はおよそ30分で動画投稿サイトやソーシャルメディアなどに掲載され、国営テレビの記者がロシアとウクライナの歴史とともに、NATO=北大西洋条約機構の東方への拡大は危険だなどと主張したあと、女の子の質問に答える形式が取られています。

この中で女の子が「平和のために誰も死なないことが重要ですが、特別軍事作戦とは何ですか?」と質問すると、歴史専門家だという男性がロシア軍は住宅や学校、民間人を攻撃していないとしたうえで「私たちはウクライナを平和にさせたい。ウクライナでの軍事的発展を阻止し、ロシアに対する脅威をなくしたい」と主張しています。

ロシアの国営メディアはこの動画が各地の学校の授業で使われていると伝えていて、動画の制作にはプーチン政権の主張を国内で徹底して浸透させたいねらいがあるとみられます。