給湯器メーカー「ノーリツ」 7月から全商品を一斉値上げ

神戸市に本社のある給湯器メーカー「ノーリツ」は、原材料価格や物流費が高騰していることから、ガス給湯器など自社のすべての商品をことし7月から一斉に値上げすることになりました。

発表によりますと、7月から希望小売価格を値上げするのは「ノーリツ」の自社のすべての商品で、
▽レンジフードは10%程度、
▽ガス給湯器や石油給湯器などは7%程度、
▽システムキッチンに組み込むタイプのコンロや、オーブンレンジなどは5%程度
値上げするということです。

また、一部の部品については値上げ幅が20%程度になるとしています。

これは銅などの原材料価格に加え燃料費や物流費が高騰していることが要因で、大規模な値上げは平成18年以来、16年ぶりだということです。

会社は「企業努力だけではコスト上昇に対応することは難しく、安定的な供給と品質の確保のため、やむをえず価格を改定することにした」としています。

一方、会社は新型コロナの影響で部品の調達が難しくなり給湯器の供給に遅れが生じたことについて「国民生活に欠かせない『お湯のインフラ』にかかわる企業として、これを真摯(しんし)に受け止め経営責任を明確にする」としています。

そのうえで國井会長を含む社内の取締役と執行役員、合わせて18人がことし6月に支給される役員賞与を60%返上することを明らかにしています。