コロナ長期化で「団体献血」中止相次ぐ 目標量確保できず

新型コロナウイルスの影響の長期化で企業などでの献血の中止が相次ぎ、関東甲信越では、月ごとに目標としている献血の量を確保できない状況が続いています。日本赤十字社は「会場では感染対策を徹底しているので安心して来てほしい」と呼びかけています。

「日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター」よりますと、新型コロナの影響の長期化で、リモートワークや3密対策などが進んだことで、関東甲信越では、先月から14日までの間に、企業や大学などで献血を募る「団体献血」が合わせて300件余り中止になったということです。

このため、関東甲信越では、医療機関から最も需要が多い400ミリリットルの献血が先月は月ごとの目標量よりもおよそ2000人分少なく、今月に入っても13日までの時点でおよそ900人分少なくなっているということです。

こうした状況が今後も続くと血液の在庫量の減少が懸念されるとして、センターは、人通りの多い首都圏の主要な駅の前や大型商業施設に献血バスを出し、必要な量の確保に努めています。

また、待合室などで密にならないように事前予約のサービスの利用を周知するなど安心して献血に協力してもらえるよう対策を進めています。

「日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター」の松下麻依子さんは「第5波と比べると第6波では献血バスの中止が関東甲信越全体に広がっている。会場では感染対策を徹底しているので安心して来てほしい」と話していました。