中国 オミクロン株感染拡大 長春や深センで外出制限も

中国では、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が拡大していて、1日の新規感染者が3000人を超えました。東北部の吉林省長春や南部の広東省深センで、市民の外出を厳しく制限するなど、各地で対策が強化されています。

中国の保健当局は、新型コロナウイルスに市中感染した人が、12日の1日で、無症状の人を含めて3122人確認されたと、13日発表しました。

1日の感染者が3000人を超えたのは、内陸部の湖北省武漢で感染が拡大した2020年2月以来です。

このうち、東北部の吉林省では、今月1日から感染が拡大し、12日までの感染者の累計が3500人を超え、地元の保健当局は主に変異株のオミクロン株によるものだとしています。

中心都市の長春では、11日からおよそ900万人の全市民に対し外出を厳しく制限する措置が取られています。

また、IT企業などが集まる、人口およそ1700万の南部・広東省深センでも、14日から1週間、大部分の企業に対し、活動を停止するか、リモートワークに移行するよう指示するとともに、市民の外出も制限するとしています。

中国では、感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策が取られていますが、オミクロン株の感染が拡大していることを受けて、各地で対策が強化されています。