またウクライナのゼレンスキー大統領は12日の記者会見で、ロシアによる軍事侵攻が始まって以降、「およそ1300人のウクライナ兵が死亡した」と明らかにしました。
そのうえで、「われわれにとってこの戦争での勝利は、ウクライナ人が生き続け、ウクライナを存続させることを意味する。ウクライナの存続を望むのであれば勝つしかない」と述べ、降伏する意思がないことを改めて強調しました。
ロシア軍はウクライナ北東部にある第2の都市ハリコフや、東部の要衝マリウポリなどでも民間を含む施設への攻撃を続けていて、今後、戦闘のさらなる激化と被害の拡大が懸念されます。

ウクライナ大統領 “兵士1300人死亡も 降伏の意思なし“と強調
ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は首都キエフの包囲に向けて攻勢を強めています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、これまでに自国の兵士およそ1300人が死亡したことを明らかにする一方、降伏の意思がないことを改めて強調しました。
ロシア軍が民間を含む施設への攻撃を続ける中、被害のさらなる拡大が懸念されます。
ロシア軍は12日、ウクライナの首都キエフ周辺の軍用の飛行場や施設を攻撃したと発表したほか、部隊を北西や北東など主に3方向から前進させているとみられ、首都包囲に向けて攻勢を強めています。
攻撃は南側にも広がっていて、ウクライナの公共放送が12日に伝えたところによりますと、キエフの南南西およそ30キロにある軍の飛行場周辺にミサイル6発が着弾し、弾薬庫の燃料タンクが炎上しました。
こうした中、ウクライナの情報機関は11日、キエフ近郊で車で避難していた民間人がロシア軍に攻撃され、子ども1人を含む男女7人が亡くなったと発表しました。
国連人権高等弁務官事務所は11日までに、42人の子どもを含む少なくとも579人の市民が死亡したと発表していて、市民の犠牲者が増え続けています。
