ハンガリーの動物園 ウクライナから飼育困難な動物を受け入れ

ロシアによる軍事侵攻の影響で、ウクライナの隣国ハンガリーの動物園ではウクライナ国内で飼育が困難になっているペットや動物の受け入れを始めました。

動物の受け入れを始めたのは、ハンガリー北東部のニーレジハーザにある動物園で、ウクライナとの国境から50キロほど離れた場所にあります。

この動物園はロシアによる軍事侵攻の影響でウクライナの首都キエフ近郊から逃れた女性からの要請を受け、ペットとして飼育していたサルの一種「コモンマーモセット」を今月8日に引き取りました。

飼い主が避難のためドイツに向かう途中、ハンガリー国内で受け取ったということです。

今後、2か月間はほかの動物との接触をさけるため隔離施設で飼育されるということです。

さらに、動物園では戦闘の影響で飼育が困難になっているウクライナの動物園から動物を預かる予定で、そのためのスペースをすでに確保しているということです。

現時点での計画では、ウクライナの動物園などから12頭のライオン、11頭のチンパンジー、2頭のオランウータンを引き取る予定だとしています。

園長のガイドシュ・ラスロさんは「残念ながら、戦闘で被害を受けているウクライナの動物園もあると聞いている。動物たちを救うために私たちのできることは何でもするつもりだ」と話していました。