鳥の家畜化 最古の事例か 約7000年前の遺跡で発見

中国東部のおよそ7000年前の遺跡で、渡り鳥のガンの仲間が飼育されていたことを示す痕跡を発見したと北海道大学などの研究グループが発表し、人類が鳥を家畜化していたもっとも古い事例だとしています。

人類が鳥を家畜化してきた歴史は解明されていないことが多く、およそ4000年前に南アジアでニワトリが飼育されていたと考えられていますが、それ以前は明確になっていません。

北海道大学の江田真毅准教授などの研究グループは、中国東部の浙江省にあるおよそ7000年前の新石器時代の集落の遺跡から出土した大量のガンの仲間の骨を分析しました。

ガンの仲間は北に渡って卵を産んでひなを育てるため、この地域に幼い鳥はいないはずでしたが、骨の中から生後2か月以下の幼いひなの骨が1点見つかったということです。
また、動物の骨には地域ごとに水に含まれる同位体の比率のわずかな違いが反映されることを利用して、このガンの仲間の生育した場所を調べたところ、25点の骨のうち7点で、渡りを行わず主にこの地域で育っていたと推定される結果が出たということです。

研究グループは分析したガンの仲間の一部は7000年前のこの集落の周辺で飼育されていた可能性が高いとしています。
江田准教授は「現時点で飼育された鳥が確認された最古の事例だ。8000年前の別の遺跡では鳥が飼育されていた痕跡は見つかっておらず、最初に飼育されたのはガンの仲間かもしれない」と話しています。