ポーランド国境の検問所 ピアノでイマジン演奏 音楽で希望を

ウクライナからの避難民が通過するポーランド南東部の国境の検問所で、イタリア人の男性が、音楽を通じて希望を持ってもらおうとピアノを演奏しました。

ドイツに住むイタリア人のダビデ・マルテッロさんは、シリア内戦で多くの難民がドイツに逃れたときや、パリでテロ事件が起きた際などに現地を訪ね、ピアノの音色を届けてきました。

マルテッロさんは今回、ウクライナからの避難民が多いポーランドの各地を訪れ、11日には、南東部にある国境の町、メディカの検問所近くに移動式のピアノを持ち込み、ビリー・ジョエルさんの「ピアノ・マン」や、ジョン・レノンさんの「イマジン」などを演奏しました。
避難してきた人たちは足を止めて聞き入り、動画を撮影したり、拍手したりしていました。

マルテッロさんは「避難してきた人たちに希望を与え、元気になって欲しいと思いながら演奏しました。ようやく安全を手に入れられたと思うので、少しでも前を向いて欲しいです」と話していました。