EU首脳会議 エネルギー資源の輸入 ロシア依存脱却で合意

EU=ヨーロッパ連合はフランスで首脳会議を開き、ウクライナ情勢を受けて各国が防衛費を大幅に増やすことで一致したほか、天然ガスや石油といったエネルギー資源の輸入について、ロシアに依存している状態からできるだけ早く脱却することでも合意しました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続くなか、EUはフランスのベルサイユで、2日間にわたり、首脳会議を開きました。

11日に出された首脳宣言では、ヨーロッパの安全保障に各国がいっそうの責任を担い、域外への依存を減らすため断固たる措置をとるとするなどロシアへの対抗姿勢が示されました。

また防衛費を大幅に増やすことで一致したほか、天然ガスや石油、それに石炭といったエネルギー資源の輸入について、ロシアに依存している状態からできるだけ早く、段階的に脱却することでも合意しました。

EUのミシェル大統領は「ヨーロッパの主権と戦略的自立を確実なものにするための計画が必要だ。この宣言は歴史に残るものとなる」と述べました。

またEUのフォンデアライエン委員長は、天然ガスや石油のロシア依存を脱却する時期として2027年という具体的な目標を掲げ、ことし5月半ばまでに具体的な提案をまとめる方針を示しました。