「ロシア軍 クラスター爆弾使用か」国連人権高等弁務官事務所

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、国連人権高等弁務官事務所のエリザベス・スロッセル報道官は11日、スイスのジュネーブでの定例記者会見で「ロシア軍が人口が密集する地域などでクラスター爆弾を複数回使用したという信頼できる報告を受けた」と述べました。

具体的には2月24日、東部ドネツク州にある病院がクラスター爆弾による攻撃を受け、民間人4人が死亡、10人がけがをしたほか、第2の都市ハリコフでも複数回にわたって攻撃があり、民間人9人が死亡、37人がけがをしたということです。

スロッセル報道官は「人口密集地域でのクラスター爆弾の使用は国際人道法の原則に相いれないものだ」と強く非難しています。

ウクライナから国外避難250万人に

UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のまとめによりますと、ロシアによる軍事侵攻を受けてウクライナから国外に避難した人の数は11日時点で250万人を超えました。

このうちおよそ6割にあたる152万人余りがポーランドに避難したということです。

このほか、
▼ハンガリーに避難した人が22万人余り、
▼スロバキアが17万人余り、
▼モルドバが10万人余りなどとなっています。

また、
▼ロシアに避難した人も10万人余りとなっています。