「白いロマンスカー」定期運行終了 ファンが別れ惜しむ

都心と箱根を結ぶ「白いロマンスカー」として長年親しまれてきた小田急電鉄の特急列車が11日夜、17年間にわたる定期運行を終え、多くのファンが別れを惜しみました。

2005年に導入された「特急ロマンスカー・VSE50000形」は、真っ白な車体に大きな窓の展望席を備え、車両と車両の間に台車がある珍しい構造で、多くの観光客の人気を集めました。

しかし、コロナ禍で鉄道を取り巻く環境が変化する中、小田急電鉄は車両の特殊性から維持や改修が困難だと判断し、定期運行を終えることにしました。

11日夜は、最終列車を一目見ようと、新宿駅に大勢の人たちが集まりました。

神奈川県秦野市の高校生は「おじいちゃんに乗せてもらったことを思い出しながら乗ろうと思います」と話していました。

また、東京・世田谷区から息子2人と見送りに来た母親は「家族で何度も乗りました。VSEとともに子どもたちも大きくなりましたので、これで見納めだと思うとさみしいです」と話していました。

そして午後9時すぎ、予約で満席となった最終列車が動き始めると、ホームにいた人たちは、写真を撮ったり手を振ったりして別れを惜しんでいました。

小田急電鉄によりますと、この列車はしばらくはイベントなどで臨時運行され、来年秋ごろには、鉄路から姿を消すということです。