スマホ画面のライブ配信 映り込んだ情報を悪用する不正相次ぐ

自分のスマートフォンの画面をゲームの実況などでライブ配信をする人が増える中、その画面に映り込んだショートメッセージの情報を悪用し、フリマアプリなどのアカウントを勝手に作成する不正行為が相次いでいることがわかりました。

スマホ画面のライブ配信はゲームの実況などで人気を集めていますが、設定によっては、配信中に着信したショートメッセージなどがそのまま画面に表示されてしまいます。

捜査関係者によりますと、これを悪用して特殊な操作を行えば、配信している人の携帯電話番号がわかってしまうということです。

さらに、この携帯電話番号を使って「SMS認証」と呼ばれる本人確認に必要な認証コードをライブ画面に表示させ、フリマアプリなどのアカウントを勝手に作成する不正行為が相次いでいるということです。

京都府警察本部は、この方法を使って不正にアカウントを作成した疑いで、神奈川県に住む高校1年の16歳の少年を書類送検しました。

少年はおよそ300回にわたって不正なアカウントの作成を繰り返し、その売り上げで50万円ほどを得ていたということで、警察の調べに対して「簡単にお金を稼ぎたかった」と話しているということです。

警察は、スマホのライブ配信をする際にはメールなどが画面に表示されないよう設定するなど、注意を呼びかけています。

ライブ配信の被害者は

スマートフォンを使ったライブ配信サービスは、自分のスマホ画面をそのまま配信できるため、ゲームの実況などに利用され人気を集めています。

一方で、捜査関係者によりますと、設定によっては、スマホに送られてきたショートメッセージの通知が配信中の画面内に表示されてしまい、視聴者が閲覧できる状態になるということです。

ライブ配信をしていた20代の男性は、去年4月、これを悪用した人物に携帯電話の番号を特定されたうえ、勝手にアカウントを作成される被害にあいました。

男性は当時、カラオケ動画の配信を行っている最中に、認証コードが書かれたショートメッセージが突然届き、スマホ画面に表示されましたが、視聴者が閲覧できる状態になっていたことには気付かなかったということです。

男性は「ショートメッセージをふだんあまり見る機会がないので、全く気付かなかったです。まさか自分が巻き込まれるとは思いませんでした。被害にあったことで、配信画面をいつ誰が見ているか分からないことを理解したうえで、対策しながら利用することが大事だと思いました」と話していました。

男性が利用していた配信サービスの運営会社によりますと、同じ手口とみられる被害が、これまでにおよそ70件確認されています。

捜査関係者によりますと、他人の携帯電話番号を使って不正に作成されたアカウントは匿名性が高いため、マネーロンダリングなどほかの犯罪に悪用される可能性があるということです。

運営会社では対策として、ライブ配信をする際には、スマートフォンのショートメッセージやメールの通知設定をオフにするなど注意するよう呼びかけています。