ウクライナ大統領「複数の避難ルート使い10日は約4万人避難」

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日に公開した動画の中で「人道回廊」と呼ばれる複数の避難ルートを使い、10日だけでおよそ4万人が避難できたと明らかにしました。

そのうえで「首都キエフや南東部のザポリージャなど複数の都市に食料や医薬品などの人道支援物資を届けることができた」などと説明しました。

一方、ロシア国防省が避難ルートを設置したとしている東部のマリウポリについては「ロシア側の攻撃が続き、完全に封鎖されている。こうした状況ではあるが、食料や水、薬を積んだトラックの一団をマリウポリに送ることにした。しかし、侵略者たちは戦車で攻撃を始めた」と述べ、ロシアを厳しく批判しました。

さらにゼレンスキー大統領は、ウクライナの研究施設がアメリカからの資金援助を受けて生物兵器の開発を進めていた疑いがあるなどと、ロシア側が主張した内容を否定しました。

ゼレンスキー大統領は「私は、まともな国の大統領で2人の子どもの父親でもある。化学兵器や大量破壊兵器は私の土地で開発されていない。世界中がこのことを知っている」と訴えました。