廃炉作業にあたる人たち きょうも福島第一原発へ 福島 楢葉町

東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生から11日で11年になります。福島県楢葉町では、廃炉作業にあたる人たちが、11日の朝も事業所から原発に向かっていました。

東京に本社がある「太平電業」は、楢葉町に事業所を置いて福島第一原発の廃炉作業を請け負っています。

この会社では、原子炉建屋にたまった汚染水をくみ上げたり、トリチウムなどの放射性物質を含む処理水を、検査のために採水したりする業務を行っています。

原発事故の発生から11年となる11日も、午前7時から社員などおよそ100人が出席して朝礼が行われました。

この中で福島事業所の大和田一光所長は「廃炉を完遂させるために、取り組んでいるんだという気持ちを忘れずに、やりがいをもって、きょうも冷静に仕事を進めてもらいたい」と述べました。

その後、全員で1分間の黙とうをささげました。

そして「本日もご安全に」という掛け声で朝礼を終えると、大型バスやワゴン車に乗って福島第一原発に出発していきました。

南相馬市出身で、自宅が津波で被災した社員の佐藤修二さん(59)は「震災が起きた当時も福島第一原発にいて、対応にあたっていました。ふるさとをなくしてはいけないという強い思いで、これからも廃炉に携わっていきたい」と話していました。