“ベラルーシの支援でチェルノブイリ原発 電源復旧” ロシア側

ロシア軍による占拠後、電源が失われていたウクライナ北部にあるチェルノブイリ原子力発電所について、ロシアのエネルギー省の次官は10日、原発と距離的に近い、隣国ベラルーシから電力の供給を受けたことを明らかにしました。これによって原発の施設は電源が復旧したとしています。

これについて、ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアのプーチン大統領から9日に電話で電力供給の要請を受けて対応したことを明らかにしました。

ロシア軍が占拠したチェルノブイリ原発については、ウクライナのクレバ外相が9日、原発の送電設備が損傷して、外部からの電力供給が途絶えたとしたうえで、ロシア側に攻撃をやめるよう強く訴えていました。

これについて、IAEA=国際原子力機関は9日、ウクライナ側から報告を受けたとしたうえで「安全性への致命的な影響はない」としていました。

これについてIAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、日本時間の11日午前3時半ごろ、チェルノブイリ原発との情報伝達は不安定な状況にあるとしたうえで「確認できずにいる」と述べました。