小麦など高騰 自民 食料の安定供給確保を農相に申し入れ

ウクライナ情勢の影響で小麦などの価格が高騰していることを受けて、自民党の農林水産関係議員は、金子農林水産大臣に対し、食料の安定供給の確保に万全を期すことなどを申し入れました。

自民党の総合農林政策調査会の会長を務める江藤拓元農林水産大臣らは、10日午後、金子農林水産大臣と会談し、党の決議を手渡しました。

決議では、ウクライナ情勢の緊迫化により、国際市場での原材料価格が高騰しているとして、食料安全保障の強化が必要だと指摘しています。

そのうえで、小麦やトウモロコシなどの穀物について、ほかの国との『買い負け』を招かないよう、安定供給の確保に万全を期すことや、海外からの輸入が将来的にさらに困難になる事態も想定し、国内生産の基盤強化などを求めています。

これに対し、金子大臣は決議を踏まえて対応する考えを示しました。

江藤氏は、記者団に対し「資材の値上がりによって生産現場では不安が広がり、小麦価格は家計にも大きな影響が心配されている。政府・与党が一体となって困難に立ち向かわなければならない」と述べました。