「再び原発事故起きるのでは」チェルノブイリ心配する声 福島

ウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所で、外部からの電源供給が失われたなどと伝えられていることについて、福島県内では「再び原発事故が起きるのでは」と心配する声が上がっています。

福島第一原発の事故から2年後の2013年、かつてのチェルノブイリ原発事故を伝えるために設立された「チェルノブイリ博物館」の副館長や被災者支援団体の代表などが福島県を訪れ、その際、一行は相馬市にある「みなと保育園」に立ち寄りました。

保育園にはそのときに贈られたウクライナの民芸品のベルが今も飾ってあります。

和田信寿園長は当時のことについて「園庭の除染や、避難する家庭への対応などに苦労していたときに、遠いところから福島まで来て一緒に頑張りましょうと声をかけてくれたことはとても心強かった」と振り返ります。
そのうえで、チェルノブイリ原子力発電所で外部からの電源供給が失われたなどと伝えられていることについて「再び、チェルノブイリや福島のような事故が起きてしまうのではないかと、強い恐怖を感じています。ヨーロッパ中、大変なことになってしまうのでなんとかしてほしいです」と話していました。