東京都 コロナ 28人死亡 1万823人感染確認 前週より1800人余減

東京都内の9日の感染確認は、1週間前の水曜日より1800人あまり少ない1万823人でした。

また、都は感染が確認された28人が死亡したと発表しました。

いずれも70代以上で、高齢者の死亡が相次いでいます。

東京都は9日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の1万823人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の水曜日より1800人あまり減りました。

9日までの7日間平均は9712.1人で、前の週の87.9%でした。

前の週を下回るのは26日連続です。

9日確認された1万823人の年代別は
10歳未満が2292人、
10代が1519人、
20代が1552人、
30代が1766人、
40代が1880人、
50代が954人、
60代が382人、
70代が228人、
80代が179人、
90代が69人、
100歳以上が2人です。

「10歳未満」が全体の21.2%で最も多くなりました。65歳以上の高齢者は620人で、全体の5.7%でした。

感染経路がわかっているのは4154人で、このうち最も多い「家庭内」は2810人と、67.6%を占めています。

次に多い「施設内」は21.5%にあたる893人で、このうち保育園と幼稚園であわせて378人、小学校で167人、高齢者施設で110人の感染が確認されました。

また、これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、9日時点で8日より3人減って64人でした。

一方、都は、感染が確認された70代から90代の男女あわせて28人が死亡したと発表しました。

28人のうち、感染経路が分かっている人では高齢者施設で感染した人が9人と最も多く、家庭内が4人、病院内が3人でした。

また、28人のうち少なくとも23人は基礎疾患がありました。

都内では、3月に入って9日までの死亡の発表は218人と、9日間で、先月1か月のおよそ半数にのぼっています。

このうち70代以上が90.3%を占めていて、高齢者の死亡が相次いでいます。

病床使用率は44.9%(9日時点)

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は、8日から1.2ポイント下がって9日時点で44.9%です。

緊急事態宣言 発出検討の3指標

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

▽オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、▽入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合の、いずれかが30%から40%となり、かつ▽新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。
【重症患者用の病床使用率】
このうちオミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者は、9日時点で、8日より3人増えて211人でした。

重症患者用の病床使用率は、9日時点で8日より0.3ポイント上がって26.2%となっています。

対象となる重症の患者は、これまでの基準である人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている患者に加え、高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている患者、それにこれらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている患者なども含めます。
【酸素投与が必要な人】
また、入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合は、9日の時点で24.2%となり、前回発表のあった今月7日より0.4ポイント下がっています。
【新規陽性者の7日間平均】
そして、新規陽性者数の7日間平均は、9日時点で9712.1人で、8日より267.2人減りました。