東山魁夷の偽物版画を制作・販売の元画商に有罪判決 東京地裁

戦後を代表する日本画家、東山魁夷の作品をもとにした偽物の版画を制作したなどとして、著作権法違反の罪に問われた大阪の元画商に、東京地方裁判所は「著作権者の利益を大きく害した」として、執行猶予のついた懲役3年の判決を言い渡しました。

大阪市で画廊を営んでいた加藤雄三被告(53)は、平成29年からおととしにかけて、日本画家の東山魁夷の6つの作品をもとにした偽物の版画を無許可で制作や販売したとして、著作権法違反の罪に問われました。

9日の判決で東京地方裁判所の小林謙介裁判長は、「版画の修復作業を行う職人とともに、長期にわたって職業的・常習的に犯行に及んだ。偽物の版画は極めて精巧に作成されて市場に流通し、著作権者の利益を大きく害した」として、強い非難を免れないと指摘しました。

一方で「反省し、東山魁夷の作品を集めた美術館に寄付をして、著作権者に対する被害回復にも努めている」などとして、懲役3年、執行猶予4年と罰金200万円を言い渡しました。