マクドナルド ロシア全店舗一時閉鎖へ スタバやコカ・コーラも

ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドは8日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けてロシアにあるすべての店舗を一時閉鎖すると発表しました。

ソビエト時代の末期、1990年にモスクワに進出したマクドナルドは当時熱狂的な人気を集めたことで知られ、現在はロシアにおよそ850の店舗があります。再開の時期は未定で、およそ6万2000人の従業員への給与の支払いは続けるとしています。

会社は声明で「ウクライナでの衝突とヨーロッパでの人道的危機は罪のない人々に言い表せない苦しみを引き起こしている。状況をよく見ていき、追加の対策が必要であれば決定していく」としています。

軍事侵攻を受けてロシアでの事業の見直しを表明する企業が相次ぐ中、マクドナルドも対応が問われていました。

スターバックス ロシアでの全事業停止

コーヒーチェーン大手のスターバックスは8日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、商品の出荷や店舗の営業などロシア国内におけるすべての事業を停止すると発表しました。

アメリカメディアなどによりますと、現在ロシア国内で少なくとも100店舗を展開していて、スターバックスの仕事で生計を立てている2000人近くのスタッフに対しライセンス契約を結んでいる会社が資金的な支援を行うとしています。

ケビン・ジョンソンCEOは「ロシアによるウクライナへの恐ろしい攻撃を非難する。われわれの心は被害を受けている人々とともにある」としています。

コカ・コーラ ロシアの全ビジネス停止

大手飲料メーカーのコカ・コーラも8日、ロシアにおけるすべてのビジネスを停止すると発表しました。会社は引き続き状況を注視し、今後の対応を見極めるとしています。