広島市 ロシア姉妹都市との記念事業中止 ウクライナ侵攻受け

広島市はことし予定していたロシアにある姉妹都市との記念事業をウクライナへの軍事侵攻を受けて、中止することを決めました。

広島市は、かつてスターリングラードと呼ばれ、第2次世界大戦で激しい戦闘が行われて廃虚となったものの、戦後いち早く再建され平和の推進に熱心に取り組んでいるロシア西部のボルゴグラード市と昭和47年から姉妹都市提携を結んでいます。

毎年、両市でそれぞれ交流事業を行っていて、広島市内では9月に民芸品を展示したりロシアの食文化を紹介したりするイベントを開催しています。

ことしは提携から50周年を記念して9月に広島から代表団を派遣し、11月にボルゴグラードから代表団を受け入れる事業を予定していました。しかしロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて広島市は、代表団を相互に派遣する事業の中止を決めました。

ボルゴグラード市は核兵器の廃絶を目指す国内外の自治体で構成され松井市長が会長を務める「平和首長会議」の主導的な立場を担っています。