春休みや年度末 飲食機会増え感染再拡大に警戒を 都医師会長

東京都医師会の尾崎治夫会長は「春休みや年度末で飲食する機会が増えて感染が再拡大する可能性もある」として、引き続き感染対策を徹底するよう呼びかけました。

都内では8日、新たに8925人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表され、3日連続で1万人を下回りました。

8日、東京都医師会の定例の記者会見が都内で開かれ、尾崎会長は現在の感染状況について「ピークは越えたと思うが当初の想定のように急速に増えて減るようにはなっておらず、今週、経過を見る必要がある」と述べました。

一方、新型コロナのオミクロン株の1つ『BA.2』系統のウイルスに危機感を示し「春休みや年度末、卒業・入学などで飲食する機会が増えて、感染が再拡大する可能性もある」として、引き続きマスクや手洗い、それに換気などの感染対策を徹底するよう呼びかけました。

また、「いつまでもまん延防止等重点措置を続けるわけにはいかない。無症状者を拾い上げて経済活動を広げることが必要だ」として、感染対策と社会経済活動を両立させるうえで抗原定性検査の活用が必要との考えを示しました。